潰れそうで潰れない店には訳がある!その3つのヒミツとは!

街を歩いていると、潰れそうで潰れないお店見かけませんか?
お客さんなんていつもいなくてすぐに潰れそうだけど
ずっとそこにあって不思議だなって思ったことありませんか?

大型資本のチェーン店の出店が激しい今、羨ましい経営を続けるお店は
いったいどんな方法で儲けているのでしょうか。
その秘密を3つの事例でご紹介いたします。

1.川崎のT帽子店

川崎駅前商店街にあるT帽子店は駅前通りという好立地にありながら
ほとんどお客さんが入っているのを見たことがないようなお店です。

ところが、ところがです。
大体、通年で3,000万円ほどの売上があるとのことで
店主の方も「潰れることはまずない」と豪語しています。

では、なぜこの帽子屋さんはつぶれないのでしょうか。

帽子屋さんのカラクリ

まず一つは、競争相手が少ないことです。
この帽子屋さんは、品ぞろえが多いことで有名で、
そのサービスのレベルも含め、「関東で3店しかない」とも言われています。
珍しい商品も多いので、北海道等の遠方からもマニアの方が訪れるそうです。
来店者数は、計算すると1日たったの3人しかいないのですが
マニアは多少高くても商品を買ってくれるので
平均単価が約3万円の帽子が確実に売れていくそうです。

もう一つの理由は
ここでしか受けられないサービスである
「帽子のサイズ調整やかぶり方の指導」=フィッティングサービス
受けられることが挙げられます。
このサービスを受けたくて、わざわざ北海道から熱烈なマニアが訪れるといいます。

最近の既製品の帽子はフリーサイズが多いので
「1センチ単位でサイズを合わせ、かぶり方を決める必要がある」という
帽子の本来のニーズを満たしていません。
フィッティングが出来る知識を持ち、お客さまの状況に応じて大量の在庫が必要になるので
消費型の大型店には太刀打ちができないのです。

そんなT帽子店は熱狂的な500人のファンに確固たる支持を受けています。
これが潰れそうで潰れない理由なのです。

2.埼玉のB寝具店

次はさいたま市にあるB寝具店です。
1946年開業のこの寝具店も、先の帽子店に負けず劣らず、店では閑古鳥が鳴いています。
商店街から外れた場所にあり、一見の客がふらりと店に入り購入することはほぼありません。
それでも店には社長と、2人の子供が働いていて

「おかげさまで、全員が普通に暮らしていくだけの商売を続けさせていただいている」

とB社長は語っています。

futon

2-1.寝具店のカラクリ

B寝具店は年商約2000万円。
2000万という年商でそれが可能なのは、それだけ事業コストが低いからです。

収入の柱は、約500人いる固定客を対象にした布団の「打ち直し」と「洗い」。
打ち直しとは布団の中の綿を詰め直すことで
洗いは文字通り、布団に染み付いた汗や汚れを洗うことだ。
料金はシングルサイズで6480円(税込み)からですが
発生するコストは洗剤代とクエン酸代、水代、綿代程度。料金の大半は技術料です。

また、500人の固定客は10~15年に1度という低頻ではありますが、布団を確実に買い替えます。
買い替えするのは平均単価20万~40万円の高級布団のため、こちらの利益大変大きいです。

500人の常連客については

「家族構成はもちろん、一人ひとりが好む枕の硬さや高さ、素材まで把握している」

というほどの密着度。

常連客は高級布団を使う富裕層世帯であることもあって
多少値段が安かろうと
アフターサービスなどほぼないに等しい量販店などに比べ
“浮気”することはほとんどレアです。

低原価と顧客密着度がB寝具店の潰れない秘密です。

3.福岡久留米のボタン屋さん

「潰れそうで潰れない店」の中には、
T帽子店のような希少性と、馬場寝具店のような低原価の
両方の性質を兼ね備えた店もあります。

最後にご紹介するのが
福岡県久留米市のボタン屋さんです。

西鉄久留米駅近くの「ベルモール商店街」にあるこのボタン屋さんは
固定客は今や300人ほどしかいないということですが
昭和30年代から現在まで安定した経営を続けてきています。

button

ボタン屋さんのカラクリ

ボタン屋さんの強みの一つはやはり希少性

「専業でやっているのは久留米ではうちくらい」

と社長は話しています。

1万種類以上の在庫を抱え、60年前から店頭に並ぶボタンもあるほどです。
東京からも洋裁マニアが買い付けに来るそうです

事業コストも低いそうです。
主な顧客の一つが洋裁教室に通う生徒たちです。
洋裁の場合、ある程度基礎を積めば
シャツやカーディガンなどを縫うこと自体はできるそうですが
ボタンホールを作る「穴かがり」などは特殊な技術の習得には時間が必要で
洋裁教室に通う生徒さんには荷が重い作業だと言います。

そこで、社長は地域の洋裁教室を回り、穴かがりなどの作業を請け負っています
これがボタンの販売以上の利益を生んでいるのです

 

単価は1個100円。だが原価は糸代だけで、ほぼ技術料。
穴かがり以外にも、クリーニング店が顧客のボタンをなくした際に、
全く同じものを復元する技術など「ここでしかできないサービス」が数多くあり
それがボタン屋さんを支えています。

まとめ

潰れそうで潰れない店の秘密を、3つの事例をあげて紹介させていただきました。

潰れそうで潰れない店の特徴として

  • 希少性が高い(ここだけでしか受けられないサービス)
  • 低原価
  • 顧客密着度が高い

以上3つのポイントがあげられます。

希少性が高く、低原価な商売は他にもあるに違いないでしょう。
しかし、人口減少が年々進行していくことが避けられない今後の日本では
並みの珍しさと利幅では、市場成熟の波に確実に洗われるでしょう。

そのためには「自分はこれだ」思う分野に徹底的にこだわって
自分の商品・サービスへの熱狂的なファンを獲得し
希少性を高めていきましょう。

マニアックが勝つ時代です。

色んなところにアンテナを張っていきましょう。

この文章を読んでいただいてありがとうございました。

 

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山内 文人

山内 文人

個人起業家、先生業に特化したWeb集客ナビゲーター。
前職は精密機器メーカーの営業マンとして法人営業に28年間従事。
延べ20,000人以上の経営者との面談の中から見出した「伸びる会社」を独自に検証した結果、
ある共通の法則がある事を発見。
それを独自に言語化・体系化したものが多くの支持を得たのをきっかけに
集客・売上・ブランディングの悩みを解決するホームページの研究を開始し、ある結論を得る。
その結論を基に38年振りに戻った生まれ故郷の秋田で秋田ホームページ制作アカデミーを設立。
生涯現役で活躍する人であふれかえる活気ある「ふるさと秋田」の実現に向けて
「わかりやすく」、「かゆいところに手が届」くをモットーにお伝えすべく、日々奔走中です。
趣味はスポーツ(ゴルフ,卓球)、温泉巡り。

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